一本のケーブル

折角新しいアンプを買ったのに、納得がいかない事態になった。
特定のCDで、音が割れて聞こえるのである。

似た事は自作アンプのときにあった。その時はアナログ回路のとある場所の調整ミスで、調整して解決した。

今回はあろう事か、メーカーの製品での話。調整の仕様がない。
おかしいとも思いたくない。

きっとスピーカーのくたばりが原因だろうということにして、程度のいい中古があればとアキバに出かけた。

今のスピーカーを91年に買った当時の店員氏がまだ居るのを知っていた。
知らない振りで、こんな現象が出ているんだけれど、寿命でしょうかと聞いて見た。

答えは明快。「スピーカーに問題があるとは思えない」。

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結局何も買わずに帰宅。
朝、音の割れを確認した2枚のCDを代わる代わる聞く。

やはり、音が割れる場所がある。
プレーヤとアンプの間を繋ぐデジタルケーブルを外し、アナログで繋ぐ。

あれ、全然問題ない。

さては、、、、、この光ケーブルが原因？

家には10年以上昔の光ケーブルがもう1セットあった。

繋ぎ替えた。

現象が消えた。

アキバのオヤジのコメントは「スピーカーは両ｃｈ同時に壊れることはないのだから、ある日突然両ｃｈ音がおかしいというときは、スピーカー以外に問題がある」。

彼のように僅かな情報からでも、核心を突くことが出来る人になりたいと、思った。

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たまたまつけたTVでやっていたアンジェラ・アキの武道館ライブを新しいセッティングのアンプで鳴らしてみる。

何も言うことはない。ライブの息遣いがしっかり聴こえる。
何も言うことはない。