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ラグ板が出てきたよ [壊す覚悟で]

ウーハーの修繕が終わったところで、音出しをして見て気付いた事がある。
「ツイーターも、ミドルも鳴ってない!」

確かに何年か前に、アッテネータがガリガリいうので掃除をしようとして、分解し切れずに断念した覚えが。

今回はキャビネットを目一杯バラしたのでアッテネータもメンテナンスすることにしました。
誰もが挫折しかけるJBL 4312Aの銘板を剥がし、アッテネータの固定ネジを外して臓物を取り出します。
66324-0060.jpg

出たよ。ラグ版とボリューム端子のあいだを空中配線する真空管時代の回路が。
さすが30年前....

いや、自分が中学生の時には既にICB93で回路を組んでいたぞ。
ともあれ、これの分解なら自分で十分。
ホットボンドで固められたフィルムコンデンサを取り除き、ボリュームを取り外しました。

で、ネット情報では、アッテネータのボリュームに接点復活剤を掛ければガリは取れるというヒトと、ボリュームを分解清掃する必要があると言うヒト、新品のボリュームに交換しなさい(ん万円)というヒトが居て。
誰を信じりゃいいかと悩んだあげく、実際にボリュームをバラしてメンテしているヒトの記事が一番納得感があったので、自分もバラしてみることに。

ドライバで、かしめポイントを緩め、ボリューム軸についているCクリップを外せばボリュームの接点部分が見えます。

うん。分解掃除していたヒトの説明の通り、ボリューム内にグリスが侵入している。
IPA(イソプロピルアルコール)を付けた綿棒できれいに拭き取って、接点復活材を軽く接点部分に塗り、元の通りに組み立てる。

テスターを当てながらボリュームを回して接触不良がないのを確認して裏蓋をはめてかしめて完成。

組み立ては、ボリュームとラグ版のあいだにフィルムコンやらチョークやらを繋ぐのですが。

先に部品を留めて半田付けしようとすると上手くいかない。
空中配線をするには余りに実装密度が高い。コテ先でフィルムコンの外装を傷つけそうで怖い。

一旦全部バラして、ボリューム二つを宙ブラリンのまま、コンデンサとかグランドのワイヤーの片側を空中配線。もう片方をラグ版に半田付けして、最後にリード線を適当に曲げて位置を調整しながらボリュームを基板に止めるとうまくできました。

組み直したスピーカーは、今まで鳴らしたことのない音を奏でる。
いや、30年前に響かせていた音に戻ったのかも知れない。

で、最後の仕事が残っています。銘板を貼り直しです。
すでに剥がした時点でベコベコに。色々な方法でシワを伸ばしてみたものの、体裁は良くない。
ま、言わなきゃ分からないけどね。

今後また貼り替えとかはしたくない。
ということで、銘板剥がしの元凶であるアッテネータ/ネットワーク基板のネジ穴に合わせて銘板をカットしてみました。
DSC_0839.JPG
サランネットを掛けたら、DSC_0841.JPG遠目には分からない。OK!
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