ぐんまちゃん群馬県地域限定クーポン [つれづれ]
ある日、ある日、リフトの上でポケットの中を探っていたら、すきまから、リフト券がリフト下へ落ちてしまったそうな。
「あやぁ、ひとつしかない大事なリフト券を落としてしもたぁ」
リフト下は、まんまん新雪がたまり、底が深くて近づくことも出来んそうな。
「あれが無くてはスキーが出来ん。どしたらええか」
リフト下をのぞいて、ほとほと困っておったと。
そしたら、遠くの宿のほうから、ぐんまちゃんが出て来て、
「何を考えこんでおる」
と、たずねるのだと。
「は、はい、たったひとつのリフト券を落としてしまい、困っとります」
と、へこんだ表情で答えたのじゃと。
ぐんまちゃんは、
「もう少しで、わしに当たるところじゃった。悪気(わるぎ)があってやったのではなさそうじゃから、拾って来てやろう」
ぐんまちゃんは、そう言って、雪の中へ沈んで行き、間もなく、年間パスポート券を持って出て来たそうな。そして、
「お前の落としたのは、これか」
と聞くのだと。
「いえいえ、おらのはそんな立派なんじゃない」
と、答えると、ぐんまちゃんはまた雪の中に沈んで行って、今度はランチ&ドリンク付き1日券を持って来たそうな。そして、
「お前の落としたのは、これか」
と聞くのだと。
「いえいえ、おらのはそんな立派なんじゃない」
ぐんまちゃんは、また雪の中に沈んで行くと、今度は、シニア一日券を持って来たそうな。
「それでは、これか」
「は、はい。おらの落としたのはその券です」
すると、ぐんまちゃんは、つくづくおらをみて、
「お前は、本当に正直者だ。ほうびに、群馬県地域限定クーポンをお前にやろう」
そう言って、6まいくれたそうな。
おらはその券で翌日のシニア一日券と昼飯をいただいたそうな。
めでたしめでたし
「あやぁ、ひとつしかない大事なリフト券を落としてしもたぁ」
リフト下は、まんまん新雪がたまり、底が深くて近づくことも出来んそうな。
「あれが無くてはスキーが出来ん。どしたらええか」
リフト下をのぞいて、ほとほと困っておったと。
そしたら、遠くの宿のほうから、ぐんまちゃんが出て来て、
「何を考えこんでおる」
と、たずねるのだと。
「は、はい、たったひとつのリフト券を落としてしまい、困っとります」
と、へこんだ表情で答えたのじゃと。
ぐんまちゃんは、
「もう少しで、わしに当たるところじゃった。悪気(わるぎ)があってやったのではなさそうじゃから、拾って来てやろう」
ぐんまちゃんは、そう言って、雪の中へ沈んで行き、間もなく、年間パスポート券を持って出て来たそうな。そして、
「お前の落としたのは、これか」
と聞くのだと。
「いえいえ、おらのはそんな立派なんじゃない」
と、答えると、ぐんまちゃんはまた雪の中に沈んで行って、今度はランチ&ドリンク付き1日券を持って来たそうな。そして、
「お前の落としたのは、これか」
と聞くのだと。
「いえいえ、おらのはそんな立派なんじゃない」
ぐんまちゃんは、また雪の中に沈んで行くと、今度は、シニア一日券を持って来たそうな。
「それでは、これか」
「は、はい。おらの落としたのはその券です」
すると、ぐんまちゃんは、つくづくおらをみて、
「お前は、本当に正直者だ。ほうびに、群馬県地域限定クーポンをお前にやろう」
そう言って、6まいくれたそうな。
おらはその券で翌日のシニア一日券と昼飯をいただいたそうな。
めでたしめでたし
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